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2025.8.29
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意外とこんなこと

未来的思考から「都市と循環」を考える特別イベント「都市と循環EX」を10月に開催

「都市と循環」実行委員会(事務局 R不動産株式会社)
 

2025年10月9日(木)、「都市と循環EX」という特別イベントを京都で開催します! ※チケット情報はこちらPeatix

「循環」をキーワードに多様な分野のプロフェッショナルたちが集い、これからの状況をどうつくっていくかについて話し合うフェスティバル、「都市と循環」。昨年開催した第1回では、登壇者・出展者・参加者合わせて500名規模の方々と3日間濃密な時間を過ごすことができました。触発し合い、相互作用を生み出し、社会に実装していくことを目指すイベントとして、「都市と循環」は今後も続けていく予定です。

「都市と循環」オフィシャルサイト https://cccf.jp/

2024年11月28〜30日に開催した前回の「都市と循環」の様子より。3日間の様子は公式HPやInstagramからご覧になれます 公式HP / Instagram

次回の「都市と循環」は、2026年春に京都で開催する予定で、現在、各プログラムのデザインや招待ゲストについて協議を進めています。
そして、それまでの時間を使って、色々と実験してみたいということで、今秋10月に、体験と交流をテーマにした特別版イベント「都市と循環EX」を行うことにいたしました。EXは、Experiment(実験)、Exchange(交流)、Experience(体験)などから来ていて、文字通り、ミートアップやワークショップを中心とした内容です。手を動かしたり、一緒にご飯を食べたりしながら、密な交流ができ、互いの関係がより発酵される機会になればと考えています。今回は、京都市との共催、昭和2年築の京都市役所本庁舎のクラシックな建物内等で開催します。

ゲストには、SINIC理論の研究者・中間真一さんと、オランダ人アーティストのアルネ・ヘンドリックスさんをお迎えします。また、京都市長の松井孝治さんにもご参加いただきます。我々は2023年から京都で「都市と循環」を行ってきましたが、文字通り、都市と循環というテーマを考えるときに、京都という都市の磁力に動かされてきた部分がありました。京都市は直近25年間の都市方針を表した「京都市基本構想」(2001-2025)が一区切りとなり、次の25年に向けての京都基本構想(2026-2050)を準備中です。私たちは、「都市と循環」を通じて様々な分野のプロフェッショナルが語ってくれたこれからの状況へのヒントを、開催都市へ還元し、共同的に動いていければと考えています。

「京都基本構想(仮称)」案[PDF]

以下、プログラム内容のご紹介となります。(詳しいタイムテーブルは本記事一番下のイベント概要欄をご覧ください)

第1部 「都市と循環」を未来的思考から考えるトーク&ディスカッション

2024年の「都市と循環」では3日かけて様々な分野が接続され相互作用を生み出すことができましたが(3日間のまとめコラムはこちら)、当日感じた未来的思考がこの整理には反映されておらず、もう一歩次回開催に向けて整理のアップデートが必要だと感じていました。

2024年に開催した「都市と循環」の内容をビジュアル化した図

同時に、より俯瞰的視点を持って今後のアクションにつなげていくための羅針盤を得たいと考えていました。そこで、SINIC理論の研究を続けている株式会社ヒューマンルネッサンス研究所エグゼクティブ・フェロー、中間真一氏をお呼びしてトークセッションを行うことにしました。

株式会社ヒューマンルネッサンス研究所 エグゼクティブ・フェロー 中間真一氏

現在、EXPO2025大阪・関西万博が開催中ですが、遡ること半世紀以上、EXPO70大阪万博が行われていた会期中の1970年4月に、京都で第2回国際未来会議というイベントが世界の未来学者を集めて開催されました。そのときにオムロン創業者の立石一真氏が発表し注目を集めた未来予測モデルがSINIC理論です。それは、2005年からの最適化社会というカオス時代の到来を見事に予測し、2025年から始まる「自律社会」や、2033年からの「自然社会」といった今後の予測は、昨年の「都市と循環」を通じて体感した社会の現在とこれからについてのイメージとも重なる部分が少なくありません。

SINIC理論の未来ダイアグラム 画像提供:ヒューマンルネサンス研究所

オムロン創業者の立石氏が未来予測研究に取り組んだのは、「未来のソーシャルニーズを見抜くことで今までにはなかったマーケットを創り出すことができる。経営には未来予測が極めて重要な価値となる。」という信念からだったと言われています。トークセッションでは、我々「都市と循環」事務局も話に加わりつつ対話式で行う予定ですが、会場にお越しいただいた皆さんからも積極的に質問や意見をいただきつつ、京都市長にもご参加いただきつつ、これからの「都市と循環」を、未来的思考で見出せればと考えています。

第1部会場は昭和2年築の京都市役所本庁舎のクラシックな佇まいの空間を利用予定。過去にたくさんの方が京都の未来を考えてきた建物内で、「都市と循環」の未来について考えます。

第2部 「縮小する進化」について考える味噌づくりワークショップ

第2部はオランダからアーティスト、アルネ・ヘンドリックスさんを京都に招き、レクチャー&味噌づくりワークショップを行います。昨年はオンラインで参加してくれましたが、今年はリアルでの参加です。写真は前回レクチャーの中での「人は小さくなることにより進化することを考えるべきだ」と説明しているシーンより。

中間さんと「都市と循環」にまつわる社会の未来を俯瞰した後は、京都市役所から移動し、通りの斜め向かいにある建物「QUESTION」(京都信用金庫が運営する多目的スペース)に移動し、オランダのアーティスト、アルネ・ヘンドリックスさんを招いて「縮小する進化」を考える味噌づくりワークショップを行います。アルネさんは2024年の都市と循環でもオンラインで参加してくださっており、今回はリアルでの参加となります。日本全体が人口減少時代を迎える中、「縮小しながら進化する」をテーマにアーティスト活動をされており、そうした考えのもと味噌が持つ可能性に着目し、発信しています。「動物性たんぱく質が主体の西洋的食生活になってどんどん人間は大きくなってきたが、植物性タンパク質が主体の生活になっていたら、小さいながらも力強い人間に進化できるのではないか」。今回は、アルネさんのレクチャーに加え、未来へのメッセージをこめた味噌づくりを参加者と一緒に行います。

この春にアルネさんと味噌づくりを行った際の様子。

皆で味噌をつくった後は、アルネさんが今年の4月にEXPO2025大阪・関西万博でのプレゼンテーションのために来日した際に、仕込んだ味噌の開封式を行います。開封した味噌は、第3部のご飯会で、一緒に食べます!

第3部 「食と人の発酵」ご飯会・ミートアップ

夜は、「食と人の発酵」をテーマにご飯会を開きます。アルネさんの考えに刺激を受けて彼と一緒に始動した「米と味噌」プロジェクトのメンバーがこの春、万博の開幕にあわせて仕込んだ「オランダと日本のあわせ味噌」を開封、また同じくアルネさんと一緒に苗づくりし発酵ぼかしで育てた新米によるごはんと味噌料理を振る舞います。

第2部・第3部は「QUESTION」のシェアキッチンに移動して味噌づくり、ごはん会、懇親会を開催します

加えて、同じく前回の「都市と循環」で参加いただいた、ゼロウェイストなスーパーマーケット斗々屋による京都の地野菜をふんだんに使った斗々屋の惣菜を楽しみます。代表の梅田温子さんから、ゴミを出さないお惣菜の作り方についても教えていただきます。

その他、都市と循環2024の登壇者でもある株式会社マガザン・岩崎達也さんが兵庫県三木市で始めた山田錦を巡るプロジェクト「心拍」が手掛けるクラフトサケや、同じく2024年の出展者であり、レストランオーナー/ぶどう農家であるViva vin VIVANT宮本健司さんが育てたぶどうからつくられたナチュラルワインなども楽しんでいただけます。今回のEXでは対話を特に大切にしています。発酵とは微生物の働きを通じて有機物が変化・進化することですが、この場が触媒となり、そこから新たな関係性やプロジェクトが生まれるなど、“人の発酵”も起こると良いと考えています。

米と味噌 Instagram

斗々屋 HP Instagram

心拍 Instagram

Viva vin VIVANT Instagram

2024年の「都市と循環」は情報インプットとしてとても有意義でしたが、参加者同士の交流が十分にできませんでした。その反省から、EXでは交流を重視して構成しました。交流を通じて新たな関係性が生じることを期待しています!

翌日は京都市内の視察はいかがですか?

「都市と循環EX」はワンデイイベントですが、せっかくの京都滞在ですので「都市と循環」でこれまで登壇もしくは出展くださった方々のもとを直接訪ねるチャンスにもつながれば幸いです。
現在、都市と循環EXにご参加くださる方々が10/10を使って見学・体験できる現地訪問先や関連プログラム(ワークショップなど)の情報を集めているところです。追ってそれらの情報もお知らせさせていただきます。EXを通じて、交流と体験をぜひお楽しみください!

■「都市と循環EX」イベント概要

【開催日時】2025年10月9日(木)

【開催場所】
京都・河原町御池エリア
第1部:京都市役所 正庁の間(MAP
第2部・第3部・京都信用金庫 QUESTION(MAP

【タイムテーブル】
開場 12:00〜
第1部 12:30〜16:00
・オープニング
・京都市役所より、京都市基本構想(2026-2050)の紹介 
・「都市と循環2024」振り返り

・レクチャー 「SINIC理論について」 
登壇者: 中間真一(ヒューマンルネッサンス研究所 エグゼクティブ・フェロー)

・トークセッション 「都市と循環」を未来思考から考える
登壇者:中間真一(ヒューマンルネッサンス研究所)、松井孝治(京都市長)、馬場正尊(東京R不動産)、安居昭博(『サーキュラーエコノミー実践』著者)、都市と循環事務局

第2部 16:30-18:00
「縮小と進化」について考えるレクチャー & 味噌づくりワークショップ
登壇者:アルネ・ヘンドリックス(アーティスト)

第3部 19:00-21:00
「食と人の発酵」ご飯会・ミートアップ
〜「米と味噌」による新米ご飯と味噌汁、「斗々屋」お惣菜、「心拍」によるクラフトサケ、「Viva vin VIVANT」ナチュラルワインなど〜

【ゲスト・プロフィール】

中間真一(株式会社ヒューマンルネッサンス研究所 エグゼクティブ・フェロー)
1959年生まれ。慶応義塾大学工学部卒業、埼玉大学大学院(経済学)修了。株式会社ヒューマンルネッサンス研究所創設メンバーとして参画し、オムロン創業者らによる未来予測理論「SINIC理論」を活かして、人文社会アプローチからの未来社会研究に従事して現在に至る。人とテクノロジーのインタラクション、長期的な未来社会展望の他、未来の担い手が育つ場づくりも手がける。著書に『SINIC理論』など。
» ヒューマンルネッサンス研究所

松井孝治(京都市長)
1960年京都市生まれ。洛星中学・高校、東京大学教養学部卒業。1983年通商産業省入省、首相官邸への出向や行財政改革の中枢を担う。2001年参議院議員選挙に初当選、内閣官房副長官を務めた。2013年政界引退後、慶應義塾大学で10年間教鞭をとる。2024年2月京都市長就任。

馬場正尊(東京R不動産/株式会社Open A代表)
1968年佐賀県生まれ。2003年OpenAを設立。建築設計、都市計画、執筆などを行い、同時期に「東京R不動産」を始める。東北芸術工科大学教授。『テンポラリーアーキテクチャー:仮設建築と社会実験』(学芸出版 2020 共著)など。
»OpenA
»東京R不動産

安居昭博(『サーキュラーエコノミー実践』著者)
Circular Initiatives&Partners 株式会社 代表取締役/京都市委嘱 成長戦略推進アドバイザー/サーキュラーエコノミー研究家。ドイツ・キール大学「Sustainability, Society and the Environment」修士課程卒業。2021年国内外でのサーキュラーエコノミー実践と理論の普及が高く評価され、「青年版国民栄誉賞」内閣総理大臣奨励賞(グランプリ)受賞。著書『サーキュラーエコノミー実践―オランダに探るビジネスモデル』(学芸出版社)。
» Circular Initiatives&Partners株式会社

アルネ・ヘンドリックス
アムステルダムを拠点に活動するアーティスト。The Incredible Shrinking Manと題した本人のウェブサイトでは、本人は2メートルほどあるが、その身長について満足していないと書いている。人間はもっと小さくて良いと語っている。
» ARNE HENDRIKS
» NL/ROKKO2023 アムステルダム在住アーティスト、アルネ・ヘンドリックスさん/ハフマン恵真さんと考える「成長って何?」レポート

【チケット詳細】
第1部 トークセッション+第2部 味噌づくりワークショップ ¥6,000
第3部 ご飯会・ミートアップ(食事&ワンドリンク) ¥5,000

【チケット購入・イベント参加申し込みはこちら】
https://cccfex2025.peatix.com

※peatixのマイページからインボイス対応領収書の発行が可能です
※都市と循環membershipの会員向けチケットのご用意があります。会員の方はメールでご確認ください

【主催】「都市と循環」実行委員会(事務局 R不動産株式会社)
【共催】 京都市

【都市と循環オフィシャルサイト】
https://cccf.jp/
Instagram
Facebook

【お問い合わせ】
「都市と循環」実行委員会
TEL:03−5988−7123(事務局 R不動産株式会社 担当:矢崎・後藤)
E-mail:junkan@speac.co.jp

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