面積：

207.93㎡（建物）
1,639.24㎡（敷地）

【価格改定されました】

もう20年近く前にもなるのかな、都会の世俗的な生活から少し離れてみようと、自分なりの理想の環境を求めて県外は阿蘇から湯布院、近場は糸島までいろいろと何ヶ所もの地に実際に足を運び、最終的に決めたのがここでした。

自然豊かで水質が綺麗な水辺であること、近くにゴルフ場や気になる施設がないこと。etc...。

そして福岡の街にも車で1時間もあれば着けますしね。

と、仰られたのはこの住処をつくられた当時のオーナー様。その言葉は説得力のあるものでした。

それから、物件は新たな主に引き継がれ今回の募集。サウナ小屋もできたりとこの場所の愉しみ方もバージョンアップしていました。

場所は佐賀県の富士町。と言っても「三瀬（みつせ）峠」のあたりと表現した方が馴染み深いかもしれません。福岡と佐賀の県境、三瀬トンネルの佐賀県側の出口を出てすぐ近くに今回の物件があります。

敷地の横には山の上から流れてくる小川の清流、天然の自然と違和感なく調和した敷地内の植栽も豊かで、まさに安らぐ環境がここに。

もちろんそのこだわりは建物にも然りです。

宮大工が釘を使わず丁寧に組み上げたベースを軸に、和洋折衷に表現された各室内は独特の品格と個性を感じる趣き。

天井高が4メートルほどありそうな大広間は特に圧巻ですが、実はもともと居住空間は2階部分、1階の大広間は知る人ぞ知るギャラリーと軽飲食店として使われていました。

その当時、年に数回やっていたジャズライブではこの大空間に響き渡る音色がそれはまた美しいそうで、想像しただけでも贅沢な気分になれます。

たくさんのこだわりが変に受け入れにくく感じる物件もときにはあるのですが、個人的にはここにはそれが全くない。何というか、気取らずセンス良く自然体で本当に心地いい、でも、特別なこだわりやすごさを持ち合わせている。

うまく言葉では表現できないけど、その絶妙な感覚に僕は惚れ込みました。この場所に居るだけで、丁寧に純粋に暮らしを愉しむためにこの場所を築かれた、建築時のオーナーさんの生き方に不思議なくらい共感を覚えてしまったのです。

本当は、その他にもまだまだ伝えたいことはたくさんなのですが、僕の拙い文章ではむしろ追いつきそうにないので、本当に興味ある方はまず見て欲しいです。

あとは室内について少し。

お店を引退された2013年頃に、もともと厨房だった場所を改装して1階部分にも居住機能の一部を構築されています。なのでお風呂も2箇所。またここも「洋」な雰囲気が可愛らしい空間です。

建物全体について、ここはそんなオーナー様の人柄もありメンテナンスはかなりしっかり。築年数を感じさせず、見る限り状態もとても良いです。

理想を求め、辿り着いて築いたこの場所。引き継げる方が本当に羨ましく思います。

※室内家具類は変わっていますので現況優先とします。