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sale   住宅 オフィス

太宰府と白邸を住処に

 
面積:
117.28㎡(建物)
341.11㎡(敷地)
   
所在地: 福岡県太宰府市石坂
交通: 西鉄太宰府線「太宰府」駅 徒歩7分

山々に囲まれた歴史と文化の街、太宰府。


今回の主役は太宰府天満宮にほど近い、10mほどの高低差を持つ斜面に佇む白邸。有名建築家が手掛けた白い箱である。


「こんな土地を探しています、ご存知でしたら教えてください」。

売主は建築セミナーなどの集まりに顔を出し、手紙をしたためお願いしてまわったという。そうして出会えた理想の土地。斜面をいかしたデザインを建築家に託した。


ピロティ形式で上部に持ち上げられたフロアへは、美しい造形の階段を昇ってアプローチする。まるで白亜の神殿に向かうかのような一瞬である。


現れた部屋は一面ガラス窓からなる大きな開口部を持ち、宝満山や九州国立博物館が一望できるほどの抜け感がある。機能的には柱が1本もなく、水回りなどが入れ子状に配置されたワンルームのような空間だ。


中央には上階から屋上へつながる階段があり、オブジェの如く配置されている。その切れ間にはトップライトから落ちる光線が揺らめき、そして輝く。この神秘的な空間の立役者と言って過言ではない。


上階にはアトリエとして使われてきた小さな離れやDJルームであった「箱」があり、開放的な下の階とは対照的に、クローズドで趣味性の高い空間を構成していた。


二つ目の箱のDJルームは、以前、音楽好きである売主の趣味の「場」であり、時には仲間とともにレコードを聴きながら…癒やしの時間を過ごしていたことは言うまでもない。



そして、上方には離れのアトリエがある。一度、玄関から屋外に出ると現れる石段。そこを登れば、我々の身長を超える高さのコンクリートが周りを囲むのだが、いっぽうで、頭の先は吹き抜けており、空以外の視界から隔離された環境は閉塞感よりも開放感を強く意識させる。


個性際立つアプローチをぬけた先に待つ空間が、黒を基調とした3つ目の「箱」。ここにはトイレや手洗い場なども完備しており、独立した居住空間として利用することも可能である。


竣工当時、建築専門誌などで話題となり、福岡県建築住宅文化賞受賞歴を持つ物件。スタジオやオフィス、ギャラリー、店舗など。それらとの兼用住宅あるいはセカンドハウスなど。使い方が決められているわけではない四角い「箱」だけに、さまざまな可能性が広がる。


太宰府と白邸(箱)を住処に、これからどんな物語が始まるだろうか。


建物面積 117.28㎡
所在地 福岡県太宰府市石坂
交通 西鉄太宰府線「太宰府」駅 徒歩7分
建物構造 鉄骨鉄筋コンクリート造 2階建て 所在階
築年 1995年 土地権利 所有権
敷地面積 341.11㎡ 都市計画 市街化区域
用途地域 第一種低層住居専用地域 建蔽率/容積率 50%/80%
設備 プロパンガス/上下水道/システムキッチン(3口コンロ)/温水洗浄機能便座/TVモニター付きインターフォン
※掲載の情報が現状と異なる場合には、現状を優先するものとします。