物件詳細情報
 
この物件は成約済みです

sale   住宅

“ザ・ニッポン”を継承せよ

 
面積:
45.51㎡(建物)
228.09㎡(敷地)
  
所在地: 福岡市南区柏原
交通: 西鉄バス「古野」停 徒歩8分

“子供の頃の自分が過ごしたような家”で子育てをしたい。


あの頃の懐かしさを我が子にも継承できたら、そんな思いで物件探しを始めたオーナー。


築古で、味のある物件に狙いを定め、探すこと1年半。探すたびに、崖地や道幅が狭く再建築が不可だったりと難が見つかり、紆余曲折ありながら、ようやく出会ったこの物件。決め手は「木製の窓枠」が残っていたことでした。


築古物件は、隙間風の問題から窓枠だけがアルミサッシに変わっているところが多いですが、当物件は窓枠のみならず、他の箇所も新築当初から手を加えずに、昔の趣が残っています。オーナーが家を買う前から集めてきたという骨董品の数々。照明器具やスイッチだけでなく、建具も集めており、今ではなかなか見かけないことができない古道具のコレクションを違和感なく使える、まさに理想の住まいでした。


とはいえ約45平米に家族4人が過ごすのはやや手狭なので、購入後にお風呂、洗面所、子供部屋2つとストックルームを増築。(増築部分は未登記のため、専有面積に記載なし。)


子供部屋は間仕切りのみで扉を設けず、オープンなスペースに。個人の空間は確保しつつ、家族の気配を感じる造りが、仲の良さの秘訣に感じました。


全室梁現しの造りは、平屋だからできること。リビングの開放感はさることながら、コンパクトな個室も天井高のおかげで窮屈には感じません。


どこからが増築部分なのか聞かないとわからないくらい、築年数の違う二つの建物が違和感なく馴染んでいます。新旧の繋がりを持たせるために、既存のフローリングは一度剥がし、増築部分と同じ杉無垢で統一。元々あった床材も素敵だったので綺麗に剥がして、玄関に使用しています。


増築部分にも、古い建具や小物を使い、当初から存在していたと言われてもおかしくないデザインに。真新しくすることは案外簡単なのですが、雰囲気を残しながら増改築するのってとっても難しいことだったりします。


こんなに思い入れのある自宅を手放すのは少しもったいないけれど、子供が巣立ち、新拠点での生活のためお引越しをすることに。周囲の古いお家は、更地にして新築住宅が建っています。土地として販売するのも悪くはないのですが、せっかくならば、同じように古いものが好きの方に、この家を引き継いでほしい。


「木造平屋、木窓つき」好きな方には刺さるワードなんじゃないでしょうか。昔ながらの日本の住居を継承していきませんか。


※増築部分は未登記のため建物面積に含んでいません。