賃料：

8万5,000円～14万4,800円 (税込)

面積：

48.65㎡～79.50㎡

福岡R不動産として、これまであまりご紹介してこなかった山口県。福岡からだと海を渡る距離感のせいか、近いようで少し遠い場所に感じていた方も多いと思います。でも、関門海峡をひとつ越えてみると、街のスケールや暮らしのリズムが福岡とは少し違っていて、そのゆったりした空気に新しい可能性を感じました。

今回紹介するのは、そんな山口県防府市の駅前で動き出している、暮らしと商いが地続きになっていく新しい複合施設です。

防府駅から徒歩4分。駅前の広場にテナント区画があり、その奥に住みながら商いができる住居兼テナント、さらに奥に分譲マンション。商業から住まいへと小道（トレイル）がゆるやかに繋がっていく構成で、エリア全体が小さな町のよう。

駅前にはショッピングモールもあり、便利さはすでに十分。だからこそ、この街らしさを深めてくれる小さなお店や、誰かの営みが並んだら、防府はもっと面白くなるんじゃないか。そんな思いから構想されています。

印象的だったのは、「文化はお店からではなく、暮らしの中からじんわり生まれる」という考え方でした。まずはここで暮らす人の毎日が豊かであること。その積み重ねの中で、「ちょっと見てもらいたいな」「美味しいって言ってもらえたら嬉しいな」という気持ちが芽生え、商いが自然に育っていく。

特別な誰かが店を開いて街を盛り上げるのではなく、この街で暮らす普通の人が、小さな「好き」を形にしようと思ったときに、それが無理なく叶えられる場所。その順番をとても大事にしていることが、強く心に残りました。

今回特に注目したのは住居兼テナントの区画で、商いのスタイルに合わせて3タイプから選べます。

中心になるのが「あきないタイプ」。1階は全面が土間で、飲食でも物販でも本格的にお店をやってみたい人には頼もしいつくりです。ガレージ付きのプランもあって、厨房と客席を分けたり、作品や商品のストックに使ったりと、動線も組みやすそう。2階は1LDKで、階段を上がるとすっと日常に戻るような、静かな居住スペースが待っています。

もっと小さく始めたい人には、リビング横に土間がある「なりわいタイプ」。テイクアウトや小さな物販、花屋さんなど、無理なく始められるサイズ感です。

さらに「アトリエタイプ」もあって、どれも間取りが少しずつ違うので、ぜひ現地で比べながら、自分にとってのちょうどいい規模感を探してみてください。

それぞれの営みが少しずつ並んでいくことで、歩くだけで楽しい通りになっていくはず。昔の商店街が持っていた、人の暮らしと商いがゆるやかにつながる感じを、これからの時代に合った形でつくっていく。そんな未来が想像できました。

もし、あなたの中に「小さく始めてみたいこと」があるなら、ここなら無理なく自然に形にしていけるかもしれません。