糸島は二丈一貴山の古家付き土地の物件です。
田舎暮らしといえば、広大な土地、走り回れるほどの庭、部屋がいくつもある古民家....みたいなイメージもありますが、今回の土地は100平米弱。住宅地によくある”建物がメインになっている土地”の広さイメージです。
とはいえ、こちらは里山。穏やかに見渡せる畑、優しい小川が流れていたり、広々とした自然溢れる風景を堪能できる心地よいロケーションです。
また物件近くにある糸島市の文化財に指定されてる仁王門と、樹齢600年に迫る巨大なクスノキはこのエリアのランドマークです。このクスノキが既存建物の二階から贅沢にも真正面に見ることが出来ます。
そう、最大の魅力はこのクスノキビューだな!と確信しておる次第です。
エリアとしては周辺には気軽に買い物が出来るお店などは無く、車での生活が基本になりそうなエリアです。自主運行バスもありますが、週に3日のみのダイヤとなっております。毎日運行の昭和バスの最寄りバス停までは徒歩約30分の本格的な里山集落。
物件は建物が建っていますが、「古家付き土地」の扱いです。経年による建物の歪みが大きく、活用が難しそうとの判断がその理由です。一旦構造のみに戻してのリノベーションも可能性としてはゼロでは無いですが、個人的な印象では、構造の強度的に厳しいのでは...という気持ち。写真では伝わりにくいかもですが、建物への期待値は最低ラインまで下げていただき、更地にして建て替えをする前提でお考えいただきたいです。
また、既存建物が大胆にも溝の上に乗っかっている(!)ことや、接道によるセットバック、また建ぺい率の面から、建て替えの場合は既存の建物よりも小ぶりなものになることもご了承ください。
あと土砂災害特別警戒区域なので建築上の制限や擁壁の設置の必要性なども出てきます。
広い土地、広い建物をご希望の場合は、この物件は条件を満たせません。逆に、田舎だけど広さは最低限で暮らしたい人にはちょうど良いサイズ感かも。敷地内での畑スペース確保は難しいですが、近隣で借りることは出来そうなので、興味があればご相談ください。
またこちらは二丈エリアで都市計画区域については非線引き区域ということで、店舗の営業なども可能です。糸島市の田舎では店舗等の営業が可能なエリアは限られているので、場所を探している人にはチャンスです。ただし駐車場確保や近隣への配慮などクリアすべき点もあり、業種や形態については少なからず制限が生じることもご承知おきください。
他にご注意いただきたい点としては、現在上水道が無いので、井戸を新設する必要があったり、更地にする場合は建物取り壊し費用なども購入者負担となります。
もろもろ気がかりな点が多いのも確かですが、場所との出会いは一期一会。このサイズ感とロケーション、気になった方はぜひご検討を。
但し、この価格でいろいろ納得できる方であり、その上で自分なりのこの場の使い方が見出だせる方であることが必要なのはあしからず。
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