価格：

3,780万円

面積：

61.50㎡

仕事柄、いくつもリノベーション物件を見てきたはずなのに、この部屋には思わず目が止まりました。ひとことで「リノベ空間」と片づけるには惜しく、あちこちにこだわりが光っていました。

設計を手がけたのは有名建築家。戸建てや新築でこそ映える自然素材を、あえて築40年近いマンションに持ち込んでいます。現地に立った瞬間、空気がやわらかく感じられて、素材ひとつでこんなにも雰囲気が変わるのかと思わず感銘を受けました。

改修前はいわゆるどこにでもある3LDK。細かく仕切られた部屋を思い切って解体し、回遊性のある1LDKへ。光と風がすっと抜けていくだけで、思わず体がのびをしたくなるような開放感がありました。

扉を開けると、ふわりと漂う木の香り。見上げればヒノキの天井、足元にはスギの無垢材。さらに壁には珪藻土やタイル、リビングにはウールカーペットまで。すべすべ、ざらり、ふんわり...いろんな素材と質感が重なって、歩くだけでもなんだかワクワクしてしまいました。

なかでも印象的だったのは、リビングに敷かれたネイビーブルーのカーペット。写真では派手に見えたのに、実際には木の温もりを引き締める絶妙な存在に。ブルーがこんなにも落ち着きをもたらすんだと、初めて知りました。

窓の外には抜け感のある景色が広がり、室内全体がのびやかに感じられるのも嬉しいポイントです。

エリアは桜並木駅から徒歩5分の立地。周辺にはその名の通り桜並木があり、春には華やかな景色を楽しめます。天神へは直通で15分と、通勤やお出かけにも便利です。

建築家のひと工夫で、ありふれたマンションがここまで変わる。

香りや手触り、光や風。五感に散りばめられた小さな発見が、毎日をきっと面白くしてくれる一室です。