◆価格改定されました◆
特別、建築の世界に深いというわけではないのですが、そんな僕でも、この時代80年代のマンションには、建築的な思考の深さだったり面白さみたいな魅力を強く感じさせてくれる建物があって好きです。
そんなレトロ物件たちの中でも、僕の中では代表格のひとつなのが今回の建物。実際に、福岡でも有名な建築家の方が設計されています。
丘の上に建つ存在感はまるで「城」のような雰囲気でもありますが、マンション全体がL字型をしていて、近寄ってみるとその造形に不思議な感覚を覚えるはず。
その理由のひとつは、共用廊下の在り方にあるように思います。
この建物はエレベーターが各階ではなく、偶数階にだけ停止して乗り降りをする仕様で、奇数階は前後の偶数階で降りて階段で移動する構造。少々ネックに感じる人もいると思いますが。
ではその恩恵は。
奇数階にはエレベーターを降りた後に、長い共用廊下がないので、人の通らない開口面をつくれることなんです。他の部屋でも廊下がないことで床面積、バルコニー面積や配置にも好影響が出ているのではないかなぁと思われる部屋もあり、考えれば考えるほど奥深い。そんな目で建物も見てみるとまた違った楽しみも出てきます。
といっても今回は偶数階の区画。該当しないんですけどね。構造だけみても興味深い建物なのです。
室内はフルリノベーションされていますので、設備面や使い勝手は申し分ありません。窓からの抜け感といい、風通しの良い間取りといい、平米数以上の広さを感じ、風も抜けて快適な室内です。
それになんと言ってもこのロケーション、もうこれは写真を見てもらえれば一目瞭然でしょう。遥か福岡タワーまで望む夜景もロマンチック。いつまでも飽きずに見ていられる安らぎのリバービュー。
あとはこれも見ての通り、丘に建っていますので、駅までは歩ける距離ですが、帰り道は坂道がそれなりなのと、鳩がバルコニーに来やすいマンションのようなので気になる方は寄り付かないように少し対策を講じたほうが良いかも知れません。
ともあれ、この眺望は最高だし、お気に入りの名建築です。住みたい衝動・・。
※現在大規模修繕工事が入っています。(令和5年5月末まで) |