今回お尋ねしたのは福岡のお隣、佐賀市の大和町。佐賀大和ICから中山間部の方へ10分程度車を少し走らせた場所になります。その先はもう三瀬(みつせ)になりますので、福岡市の中心部からは三瀬峠経由、高速道路経由どちらのルートでも1時間強ぐらいで着くことができます。
この物件までに辿り着く道すがら、長閑に広がる田園に囲まれ穏やかに流れゆく川のせせらぎに耳を澄ましていると、すでに物件まで辿り着く前にオーナー様がこの環境に惚れ込んだ理由がわかってきた気がしてきました。
そんな里山の原風景の中にある小さな集落、小高い丘の坂を少し登ると見えてくる特徴的な造形をした建物が今回ご紹介する建物。実は自宅兼でオーガニックの食材を用いたカフェを運営しており、たくさんの方々に愛されている場所でもあります。
ここに来る前は市街地に住んでいたというオーナー様、空気が澄んで、水がきれいで、本当の自然体でいられる場所を求めて移り住んでこられたのがこの場所でした。
丁寧にこだわってつくられた里山の住処は、六角形の部屋が連なった不思議な空間。天井の高いリビング・ダイニングは天井を見上げると六角形に組まれた柱を真下から拝むことができ、ちょっとした大聖堂のような感覚です。
六角形は雪の結晶、亀の甲羅など自然界でよく見られる形、数学的にもバランスの取れた形として調和や安定を表しているそうで、この空間の不思議な心地良さには様々な要因が隠されているのかもしれません。
また、リビングからの眺望はこの場所を選んだ者の特権とも言える素晴らしい風景。ちょうど、私たちが訪問した際は秋の終わりでしたが、秋の景色の素晴らしさを凝縮したかのような借景でした。春夏秋冬、きっと住人の心を和ませてくれる存在でしょう。
そして、約265坪の敷地には小屋に菜園スペース。ちなみに小屋は2つあって、1つはオーナーさんがパンやスコーンを焼く工房でオーブンもついているので、飲食に関わる仕事をされたい方にももってこいかと。広い敷地なの住まい手によってさらなるカスタマイズも楽しめそうです。
本当に自然体でいられる環境を求めて選んだこの土地。特に水が変わったことは大きくて、食に対する意識も大きな変化があったと語るオーナー様は、僕の目にも生き生きとされていて、きっと身体が求める本質的な豊かさがこの場所にはあるような気がするのでした。
ちなみに歩いてすぐの場所に佐賀市立の小中一貫校もあり、子育て世代の方にもおすすめしたい環境です。
ご興味がある方は、時間がゆっくりと流れるこの場所にぜひお越しいただきこの空気感を感じ取っていただきたいと思います。
※個人運営の小規模な内容ですが、カフェとしての設備などもそのまま譲渡いたします。 |