「次はね、土間(ホール)の広い部屋を作ろうと思うんだよね」
と多彩なセンスと卓抜したスキルで当サイトに次々と名作をドロップする建築士。
リノベーション物件が大好きな私。今回は変身前の状態、予定図面を見てニヤニヤ妄想していたこともあって、さらにワクワクもの。完成したと聞きつけて、早速現地へ行ってまいりました。
何でしょう、玄関扉を開けて感じるこの空気感。言語化するのが難しいのですが、「あっ、これいい部屋だ」と感じることがあって、今回のお部屋はまさにその感覚。
1階ということで懸念されていた日当たりも、ガラスがはめ込まれた建具によって、光が玄関ホールまで差し込みます。明るすぎず暗すぎず絶妙なスモーキートーン。ホールは約3帖ほどの広さがあり、床は磁器タイル。お気に入りの自転車を乗り入れてメンテナンスしたり、洋室と繋がる両開きの扉を開け放ってホールと一体で使っても気持ち良さそう。可動式収納棚もありますので、ここにスニーカーコレクションを並べても楽しそうですね。
ホールへと繋がる約9帖の洋室は、天井にカーテンレールが付いていて、カーテンを取り付ければ収納スペースとして区切ることも可能。壁には隣のリビングからも出入りできる扉もあります。見せる収納にしたい方は、仕切り壁の洋室側であれば、棚とか付けても大丈夫。カーテンで仕切らなければお部屋も広く使えますしね。
床材は、様々な色が混在する表情豊かなアカシア。天井は剥き出し、モルタルと木の質感をまとめるようにスモーキーな白で塗られた壁とカラーバランスがとっても絶妙。
キッチンはというと、動線や家事のし易さ、ダイニングスペースの空間を考えてセパレートキッチンに初挑戦とのこと。コンロ側の壁はタイル貼りになっていて、これがまた可愛い。カウンターは、軽い食事をとったり、お酒を飲んだり、ここにタブレットを置いてレシピを見たりと使えそう。
ちなみにエリアは完全に住宅街で静か。当区画は1F角部屋。1Fといっても敷地から1m以上高い位置に床面があって、窓はもっと高い位置にあるので視線が気になることはあまりないでしょう。1.5Fみたいな感覚です。
ファミリーでも、一人でゆったりと暮らすのもアリ。 敷地内に駐車場があるのもポイント高めです。
各戸の退去を機に設備や間取りの刷新、現在のライフスタイルとエリア特性などのマッチングを図る築27年のマンション。同じ仕様のお部屋が無いという唯一無二なマンションであります。
何より実はこのエリアで良質なリノベ物件なんてほとんど、いや、まずないので、今回も早い者勝ちですよ。 |