ショップがストリートを変える~新長浜横丁~

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長浜鮮魚市場に程近いとある古いビルの一画が、今とても熱い通りになっている。
「新長浜横丁」・・・そう入居者さんが勝手に名づけたこの路地は、厳密には道路ではなく、新長浜ビルという一つの大きな建物の敷地内通路である。


築51年を迎えるこの建物の1階は、長浜市場に近いこともあり、古くから寿司屋、そば屋、喫茶店などが軒を並べる隠れた飲食店街となっていた。


この通りが変わり始めたきっかけ
それは、2年ほど前に福岡R不動産に届いたメールだ。


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横丁の全貌。右の黒い壁の部分が、設計事務所跡。


高原正伸建築設計事務所の高原さんから、「中央区長浜で設計事務所としてスペースを借りていたのですが、志摩町へ移転することにしています。昭和な路地に面した格安のスペースで、もったいないので誰かいい人がいればと思い、連絡した次第です。」というメッセージ。


今思えばこの高原さんの想いが、次の借り手に伝わり、さらに思いもよらぬ動きに発展することになるのだが、とにかく僕たちは設計事務所の跡っていうのは大抵面白い物件だという嗅覚を頼りに見に行ったのだった。


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そして案の定物件はいい感じであり、さらに古い建物独特の雰囲気に親しみを覚え、「横丁ワンボックス」というタイトルで募集すると、あっという間に借り手が決まってしまった。


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それが、アパレルショップDirectors。天井抜いて、かなりの開放感。


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昔から営業している飲食店の方にお話を聞くと、「こんなところで洋服屋さん?!大丈夫?」と驚かれていたが、実際僕たちも初めは驚いた。人通りは少ないし、特にターゲットになるようなオシャレな人はとても見当たらないような路地だったので。


どんな経緯でこの物件に出会ったのでしょうか?
Directorsの藤戸さんによると、「アパレルと言っても、元々は卸専門でしたので、ここでの販売以外にも仕事はしてるんです。そろそろ直営店を出したいな、と考えていた時に福岡R不動産のサイトでこの物件に出会い、ショップ兼アトリエで借りたいと、内見する前からもう決めてました。実際今でも人通りがガッツリ増えましたってことではなく、知っている人がここを目指して来てくれてます。路地なので賃料が安いのと、すぐそばでうまいゴハンを毎日食べられるのがうれしいですね。」とのこと。


そして、オフィスが集まってきた。
Directorsがオープンしてから程なくして、風変わりな入居者さんを連れてきた僕たちに驚いたオーナーさんから、「2階も空いてるんですよ。」ということを聞き、今度は「横丁クラスルーム」というタイトルで募集してみた。


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当時いくつか空いていたが、本格的に募集をしていなかったため退去時のまま放置されていた。


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その結果、2階に入っていただいたのは、2組の設計事務所さん。本当に学校みたいに並んでいて、「横丁クラスルーム」というタイトルがぴったりの空間。

(左)構造設計事務所 アトリエ742 
(右)ナガハマデザインスタジオ http://nds-blog.jugem.jp/


さらに、アパレルショップと飲食店がオープン
実は、この建物にはまだ空いている区画があったのだ。しかし、あまりのボロさ故、オーナーとしてももう募集をしていなかった。実際、内見してみると本当にボロボロで、壁には地震の影響で大きなクラックが走っているし、水周りも悲惨な状況だった。


それでも良いということで、借りていただいたのが、アパレルショップknotさん。


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天井抜いて白く塗る。たったそれだけだけど、全然イケてる。


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お店の顔はこんな感じ。「え?また洋服屋さん?!」と近所の方が驚いたのは言うまでもない。


もう1件は、30年以上続いた喫茶店「つどい」というお店の跡を改装し、「海鮮角打つどい」という飲食店をオープンさせた葉山さん。


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「良い名前だったんで、前のお店の名前もらっちゃいました。内装もほとんどそのままですよ。一部壁を塗装したのと、空調を入れ替えたことくらい。ほとんど費用かかってないんです。」と葉山さんが言う通り、たしかに内装はほとんど変わっていない。見事なリニューアルオープン。


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先日は「つどい」にて店舗同時オープンの合同イベントが行われた。ライブもあり、鍋もあり、僕も楽しませてもらいました。


新長浜横丁の今後
昔からの飲食店が連なる路地だったこの横丁に、少しずつ新しい風が吹き始めている。アパレルって大名とか今泉でしょ?っていうエリアの概念も打ち壊し、新しい人の流れができていくのはお店の持つ力だろう。


しかし、そんな新長浜ビルだが、実は平成27年以降には取り壊されてしまう可能性があるのだ。耐震性の問題や配管の更新、エレベーターがないことなど、古い建物が壊されるのには仕方のない理由もある。でも、せっかく面白くなってきたので、少しでも永く建ち続けて欲しいものだ。


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ここが横丁の入り口。なにやら怪しい看板があったり、昭和な香り。


車が通らないだけで、こんなにも流れる時間がゆっくりしているのかと感じる横丁ストリート。行ったことがない方は是非立ち寄ってみてはいかがでしょう?


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福岡市中央区長浜2-4 新長浜ビル内

Directors(ディレクターズ)
http://www.directors2.com/
Open 13:00 Close 21:00 日曜定休
Tel 092-751-5511

Knot(ノット)
http://knotthings.com/
Open 13:00 Close 20:00
TEL 092-713-8715

海鮮角打つどい
Open 17:00 Close 24:00 日曜祝日定休
Tel 092-713-8177

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このコラムについて

海も川も緑も、そして街も空港も、なんだってすぐそこにある福岡。東京から移住して、気づけばその魅力を満喫すべく、会社を立ち上げたり、倉庫のような物件を改装してオフィスにしたり、果てには芥屋の海沿いに土地を買ってしまったり。徐々に増えていく福岡R不動産のメンバーとともに、この街の魅力を再発見する日々を綴ります。

著者紹介

本田雄一
長谷川繁
坂田賢治
松尾隆文

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