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ちくご移住計画2014 酒造り編 ~江戸時代から続く久留米市田主丸の酒蔵で日本酒造りを学ぶ3ヶ月~

海外から酒造りをしに来る方もいる老舗酒蔵。ちなみにこの作業は、山にして寝かしていた麹を手で砕く作業。

九州と言えば焼酎のイメージですが、実は福岡、日本酒造りが盛んです。
特に筑後地域はきれいな湧水が豊富なため、たくさんの造り酒屋があります。
その中でも歴史があるのが今回の受け入れ先でもある久留米市田主丸の若竹屋酒造場。
若竹屋酒造場のはじまりは元禄12年。西暦でいうと1699年。忠臣蔵で有名な赤穂浪士が仇討ちをしたのが1702年なので、その時にはすでに酒造りをしていたのです。社長の林田さんはなんと14代目。

最近では、日本酒だけではなく、田主丸の特産物でもあるぶどうを使ってワインも作っています。


歴史を感じさせる外観。

江戸時代に建てられた蔵をリノベーションしたお店。

日本酒を飲む機会はありますが、どうやって作っているのか中々イメージが湧かないのではでしょうか。
そこで、みなさんの代わりに日本酒が大好きな僕が、取材と称して1日酒造りを体験してきました。


麹を麹室から外に出して混ぜる作業。

蒸し上がった米はスコップでかき出してました。

仕事の半分近くは掃除と言っても過言ではありません。

朝7時20分、この日の朝礼が始まります。この日はまだ遅い方らしく、忙しいときはもっと早いことも。
1日の流れを確認し、今日仕込む分の米を蒸す作業から。それと並行して、寝かした麹を樽に入れ、一昨日から麹室で寝かしている麹を外に出し、麹菌をまぶした米を砕きます。この酒造りの肝となる麹づくりは、麹を48時間寝かせないといけないため、夜も交代で番をします。

そして、米が蒸し上がると、大きな釜からスコップでかき出し、そのまま仕込みに使う米はタンクに、麹として使う米は麹室に運びます。この日は普通酒だったのでパイプを通して空気で送りましたが、大吟醸などを作るときは人の手で運ぶそうです。

この作業が一番の力仕事。酒造りは体力が必要だと思っていましたが、それ以上に一つ一つ丁寧な仕事が求められる仕事でした。そのため、男性だけではなく女性の方も酒造りをしに来るそうです。

この日の作業はこれで終了。あとは使った道具の掃除と翌日の準備。酒造りは人の口に入るものを作っているので、清潔な環境が最も大切。仕事の半分近くはこの掃除と言っても過言ではありません。全ての作業が終わるのは大体16時ぐらいです。

一つ一つの作業は正直地味ですが、少しの違いがお酒の味に関わってくるので、とても丁寧さが求められます。


仕事が終わったら、同じように冬場だけ働いている蔵人(注)仲間と出来立ての日本酒で乾杯。
この日もイギリスから新しい蔵人が来たので、宴会が始まりました。英語と日本語が飛び交っていましたが、日本酒という共通の話題があるので話は尽きません。外国人に限らず、日常ではなかなか出会うことのないバックグラウンドを持った人と時間をともにできるのも若竹屋酒造場の魅力の1つです。

(注)蔵人:冬場に酒造りのために酒蔵で働く人々


イギリスとアメリカからの蔵人と杜氏の横尾さんと新酒で乾杯。日本酒トークで盛り上がりました。

また、休みの日はそんな個性的な蔵人仲間と遊びに行くのも面白そう。


耳納連山から見下ろす筑後平野。

田主丸にはお洒落なカフェやショップが点在しています。

そもそも、この久留米市田主丸は移住者にとても人気のエリア。
南にそびえる耳納連山は雄大で、下から見るのもいいですが、上からの筑後平野の眺めも気持ちがいい。
その中腹にはお洒落なカフェやショップが並び、週末には多くの人で賑わいます。

今回は住み込みと近くの物件滞在の2パターンを用意しました。

滞在物件No.1:住み込みバージョン


酒蔵の中にある住み込み部屋。

はじめは驚くお風呂。でも、お湯はとても良かったです。

住み込みは正直ハードルが高いです。寝るところは雑魚寝ですし、お風呂は酒蔵の中にある小屋。慣れるまでは落ち着かないかもしれませんが、学生時代にバックパッカーでゲストハウスによく泊まっていた僕としては、どこか懐かしくすぐに蔵人仲間と馴染め、こちらの方がお勧めです。小屋のお風呂に初めは驚きましたが、日本酒と同じ水を使っているお風呂は浸かると肌がスベスベになり、1日の疲れを癒してくれます。

滞在物件No.2:山小屋バージョン


森の中に佇む山小屋。

オーナーさんが丁寧に手入れしているお庭。

もう1つは、センスの良いカフェやショップが並ぶ山苞の道から少し登ったところにある山小屋。
もともとお花屋さんをされていたオーナーさんが丁寧に手入れされている森に母屋と離れが3つ。その離れ2棟を今回貸していただきす。離れは1つ1つが狭く、水回りが別々にあったりするので、長期滞在となると不便を感じるかもしれませんが山小屋での生活を試してみたい方はよい機会かと。敷地には季節ごとに花が咲き、畑やバーベキュースペースも。田主丸の里山ライフを味わうにはもってこいの物件です。ただし、職場の酒蔵まで距離があるので、車などの移動手段は必須というのと、森の中なので、動植物との共生であるのもお忘れなく。

プログラムの概要はこちら。

  • 期間: 2014年12月~2015年2月の期間の内1~3カ月間
  • 募集定員:若干名(個人のほか家族の同伴可)
  • 研修費:無料
  • 報酬:日給6,000円~7,000円
  • 賃料:月額500円(水道光熱費は自己負担)
  • 応募締め切り:8月31日(日)

※住み込みの場合、賃料は無料。まかない1食500円。

期間は最長3ヶ月ですが、希望によってはそれよりも短い期間にすることもできます。

それと、定期的に酒造りの日々や田主丸での暮らしをブログで発信していただきます。
田主丸は来る人を虜にしてしまう魅力があるので、酒造り以外の時間もぜひ楽しんでください。

より詳細な募集要項はこちらをご覧ください。
応募は「ちくご暮らし」より。