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ちくご移住計画2014 木工職人編 ~歴史ある木工のまち「大川」の家具職人に学び暮らす3ヶ月~

こんな大木から板を作るのも大川ならでは。

職人の世界に興味があっても、どこから入っていいのかなかなか分かりにくいもの。

昨年のトライアルステイ体験者の1人は、木工職人の世界に興味はあったけど、なかなかきっかけがなかったそうです。もともとは福岡市内のインテリアショップで家具の販売をしていた方。自分の手でものを作ることには興味があったそうですが、職人の世界でやっていけるかは不安だったようです。

でも、実際に3ヶ月間、働いてみてものづくりの面白さを再確認し、そのまま移住し、研修先に就職しました。


こんな大木が町中にあるのも大川ならではの光景。

外見からは分かりにくいですが町中に家具工場が。

また、当初このプログラムでは、別の業界から木工の世界に入ってくる人を想定していたのですが、昨年のもう1人の体験者は、東京の家具工場で働いている職人さん。研修先の職人さんも「自分と技術は変わらない」と認めるほどの腕前。自分のスキルを活かしつつ西日本に移住することを考えていたところでこのプログラムを知り、応募したそうです。

※昨年のプログラムの様子は、参加した体験者のブログがありますので、こちらをご覧ください。

ひとくくりに家具制作・木工と言っても、地域によってやり方は違うようで、大川の職人さんたちと交流し、お互い刺激を受けていました。他の地域の職人さんと話していて再確認した大川の強みは、木工に関わるあらゆるものが揃っていること。他の全国にある家具の産地と同じだろうと思っていたのですが、大川はレベルが違うそうです。

例えば、朝材料が少し足りないと電話すれば、普通では何日もかかるものがその日の昼には届いたり、機械が故障したら、すぐに見てくれその日のうちに直ったりと、スピード感が違います。これも木工に関わるあらゆる業者が集まっているから。

今回の受け入れ先は、そんな大川の幅の広さを体験していただくため、材木の卸から家具の製作まで行なっている株式会社プロセス井口の井口さんにお願いしました。もともと製材所だったのですが、今の代になった際に材料の仕入れも始め、今では家具の製作まで行なっています。


広々とした井口さんの工場。

職人さんが様々な機械を駆使して家具を作っています。

材木屋さんもしているのでたくさんの木材が。

工場の隣は麦畑。今の時期は金色に輝いています。

最近では東京の老舗結婚式場「八芳園」に世界中の大使を招いたパーティーで使用される組み立て式の茶室を制作したり、有名なペットのトリミングサロンさんとコラボレーションして犬小屋を制作したりと新しいことにどんどんチャレンジしています。

一番の特徴は、自分たちの会社だけで自己完結していないところ。
月の半分は東京などの県外にいる井口さんが、あらゆるネットワークを活かして、木に関するあらゆる仕事を取ってきます。その中には、自分のところだけではできない難しい注文も結構あるそうです。

そんな時に活きてくるのが、材木屋としてのネットワーク。長年、大川の様々な工場に材木を卸している経験から、どこの工場がどんな技術を持っていて、金額や納期の早さなど特徴を把握しているため、その時その時で適切な工場とチームを組んで、難しい注文に応えていくのです。まさに大川の力を結集して、新たな世界を切り開いています。

受け入れ先の井口さんに伺いました。


大川の未来について語る井口さん。

東京のあるパーティーの為に作った一枚板のオブジェ。

ーー様々な企画をされていますが、今後はどのようなことを考えていますか。

まずは、大川の技術の凄さをもっと知ってもらい、もっとたくさんの仕事を大川に持ってきたいです。それと、職人の高齢化が心配なので、技術がまだあるうちに若い人に熟練の技を伝える学校のようなものも作りたいですね。そう意味では今回のプログラムはちょうどよかった。

ーー応募される方にアドバイスをお願いします。

技術に関しては3ヶ月で習得するのは無理ですけど、木工の面白さを伝えられたらと思います。インテリアや家具が好きなら誰でも大丈夫です。自分たちで製品を企画することも多いので、デザインをしている人にも来てもらえると面白いかと思います。これからブランドをつくっていこうとしているので、一緒に作っていく人がいいですね。


そして今回、大川が持つ木工技術が積極的に活かされ継承されていくことを目的に、研修型の体験居住プログラムを企画しました。

3ヶ月間大川に住み、家具職人のもとで働き、暮らすというものです。


居住物件は歴史を感じる白壁の邸宅。

大川のシンボル「昇開橋」。

居住物件は、大正時代に建築され、かつては醤油問屋だった白壁造りの古民家。
筑後川を挟んで対岸は佐賀県という県境に位置しています。

目の前には国の重要文化財である昇開橋がそびえ、徒歩5分で昇開橋温泉というのも魅力の一つ。

木工の経験がある方もない方も、ものづくりに興味があればOK。
3ヶ月という短い期間では技術をものにするところまで辿り着くのは難しいと思いますが、そのまま職人の道を極めるもよし、その知識や経験を建築設計や施工など、関連する分野で活かすというのも面白いかもしれません。

プログラムの概要をまとめました。

  • 期間:
    • 第1期 2014年8月~2014年11月(居住12週、研修10週程度)
    • 第2期 2014年11月~2015年2月(居住13週、研修11週程度)
  • 募集定員:各期1人(個人のほか家族の同伴可)
  • 報酬:15万円(ブログでの情報発信の委託料として)
  • 賃料:1,500円/滞在期間合計(水道光熱費は自己負担)
  • 応募締め切り:6月22日(日)
より詳細な募集要項はこちらをご覧ください。
応募は「ちくご暮らし」より。